ウイットビー修道院 Whitby Abbey
先ずは教会と修道院を尋ねよう。橋を渡り、狭い石畳の小路を進むと急な階段が現れる。 幾つもの小説や映画のモチーフとなった”199の階段”だ(写真上右から2枚目)。妻が数を数えながら登っている。 「今なん時だ?」と茶茶を入れてやると分からなくなったようだ。急な上、蹴上げもまちまちで登り難い階段だ。 暫し休憩、振り返りると階段袂のB&B兼ティールームの名前が"Abbey Steps"となっている(写真上右)。
階段を登りきったところが聖メアリー教会(St.Mary's Church)だ。墓地の外れから街や港を見下ろす。素晴らしいスペクタクルだ。言葉もない。
心地良い海風に当たりながら、しばらく見惚れる。
振り向けば墓石や石棺が並び、ケルト十字が立っている。ケルト十字はイギリスの詩人・キャドモンを記念したもので"Caedmon's Cross"という。
そして、ブラム・ストーカーがこの教会の墓地を見て、小説”ドラキュラ”のインスピレーションを得たというのは余りにも有名な話だ。
しかし、余りに明るい太陽の下ではその雰囲気は感じられない。のどかな昼さがりだ。
墓石の中を少し上るとウイットビー修道院の入口に着く。チケット売り場で会員証を提示し、パリ・ルーブル美術館の"Borghese Gladiator"の複製の像 (通路から遠くて良く見えない)がある広場を通ってビジター・センターに入る。ビジター・センターは17世紀の"Cholmley House"を修復したもので 天井の高い素晴らしい建物だが、展示品にはあまり興味は湧かない。廃墟へはエレベーターに乗り2階からアクセスする。
この修道院も美しい。廃墟具合が素晴らしい。この旅で見てきたファウンテンズ修道院、リーヴォール修道院、バイランド修道院の
"Three Shining Lights of the North"には規模では及ばないが、美しさは引けを取らない。海辺の丘の上というシチュエーションも良い。
写真上左から”北翼廊”、”南からの全景”、”西正面”、”東正面”、下左に移って、”西正面アーチゲートから東正面”、
”身廊北面ランセット窓”、”北からの全景”、”北翼廊のバラ窓とランセット窓”どの角度から見ても、どこをとっても優美だ。
ここで警告を一つ。立派なビジター・センターだが、トイレがない。ご注意を! 17世紀の建物だからオリジナルにトイレがなかったのかもしれない。
それに、この土地の下水道の問題もあるのかもしれない。兎に角、ここにはトイレがない。パーキングか街の公衆トイレに行ってくれとの説明だ。
Address | Abbey Lane, Whitby, North Yorkshire YO22 4JT |
Telephone | 01947 603568 |
Web Site | Whitby Abbey |
オープンの日・時間や入場料は Web Site あるいは
Gardens Finder
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